サラバ! 上 西加奈子 著
学生時代一冊も本を読めなかった私。20歳で読書に目覚め、現在30代中。
小学校の宿題の読書感想文は一文字も書けなかった私が、
30台半ばにして、読書感想文に挑戦。
もちろん、詳しくは書けないので、
感想文にはならないかもしれないが・・・紹介文止まりか。
初めて読む 西加奈子 作品。
本屋さんでプラプラしていると、ひときわ目立つ表紙を発見!
否が応でも、手に取りたくなる、表紙の派手な絵・印刷ミスのような文字。
不思議な圧力を感じる。
この本を、読んでみることにしよう。本は出会い。
買う前に、2、3ページ読むこともあるが、これは表紙買い。
まぁ、もちろん本の帯に惹かれたのもある。
第152回 直木賞受賞作。
2015年 本屋大賞2位。
とくに、この本屋大賞は、すばらしい。
とっても読みやすく、かつ、読み終えたときに満足感を与えてくれる作品が、
数多く選ばれている。さすが、本屋スタッフさん。
言葉が難しい本を、10年以上たってもまだまだ読書に慣れていない私は、読みきることができない。
最初から、言葉が難しい本は読まない方がいい。
それが、私が読書を読み続けられるこつ。(読み終えられず、途中で断念することほど嫌な気分になることはない。せっかくお金をだして買ったのに、もったいない・・・・精神がはたらいてしまう。
(太宰治、何回か挑戦するけどいまだに言葉が難しい。感情が入らない。三島由紀夫、もっとわからない。10ページ以上進めない。読書を好きになるには、絶対に読みやすい、現代の小説から読むべき。スタートからこれらを読んではいけない。)
だいぶ、話がずれてしまった・・・
では、改めて、
サラバ! 上 西加奈子 著
中学生、高校生時代に読みたかった!!
そう、思わせてくれる一冊。
なので、今中学生、高校生、大学生の年代の方々におススメする本!ですね。
主人公、僕の幼少時代から書き記される、人生のスタート。
僕をとりまく生活・環境・母親・父親・姉・友人・他人いろんなものに影響されながら、生きる姿。
僕が生きていくために必要だったこと、
何を思い何を考え、自分なりにどうやって行動し生きるか。
幼少時代より、僕に強い影響を与える、姉。
良くも悪くも、多大な影響を与える姉に、振り回される日々。
私も、姉がいるので、主人公「僕」の考え方が少しわかるような気がする。
どう、世間をみているのか。
世間の中の自分の位置はどこ?
姉・兄がいる人にとっては、共感する部分が見え隠れするのではないか。
また、この物語の引き込まれるところは、
舞台が、日本だけではなく、外国へ移ったり、また日本へもどったりするところ。
私は、行ったことがない国であるにもかかわらず、
文字の描写が、その雰囲気・空気感を伝えてくれる。
そこでの出会いがまた、この一家に大きな影響を与える。
青春時代というものを、思い出させてくれる、上巻。
あっという間に、一気に読み終えてしまう 上巻 でした。