サラバ! 下 西加奈子 著
学生時代一冊も本を読めなかった私。20歳で読書に目覚め、現在30代中。
小学校の宿題の読書感想文は一文字も書けなかった私が、
30台半ばにして、読書感想文に挑戦。
もちろん、詳しくは書けないので、
感想文にはならないかもしれないが・・・紹介文止まりか。
サラバ! 下 西加奈子 著
友達ってなんだろう。
父親ってなんだろう。
母親ってなんだろう。
兄弟ってなんだろう。
人間関係ってなんだろう。
そして、自分ってなんだろう。
そんな、疑問を投げかけられているような気がする。
あの人は何を考えていて、自分は何を考えて、どう行動したらいいのだろう。
思い通りになっていたあの頃と、今は何が違うのだろう。
いや、あの時は思い通りに過ごしていたのか?
それでも、自分なりに苦労を乗り越えてきたつもりだ。
何が自分をこうさせた?
なぜ?
自分を見失う僕と、昔とは別人のような姉。
人が生きていくとは、どういうことなのか?
そして、サラバ!の意味。
言葉では言い表すことができない言葉の、象徴。
きっとそれは、あなたにもあり、
もしなければ、見つける努力をしよう。
それは、探すことなのか、もちろんどこにあるのかなんてわからない。
どんなに、遠くに行っても分からないかもしれない。
足元に落ちているものなのかもしれない。
でも、それはとても大切なことで、
それに気づくことができたら、もっと楽に生きられるのではないか。
著者の、その言葉、その思いが
私に、「生きろ!!」を伝えているような気がする。
「それ」に、子供のころから気づいている人もいれば、
私のように、今でもわからない人もいる。
また「それ」に気づいても、それを持ち続けるのもたくさんのエネルギーが必要かもしれない。
でも、「それ」はきっと私たちにとって、プラスであることは間違いない。
もっと早く10代くらいに、この本に出合えていれば、
自分に強い影響を及ぼしていたに違いない。
そう思う。
だから、ぜひ、今、10代20代の人たちにおススメしたい。
本を読んだことのない人でも、すんなり、読める本であることは間違いない。